【 コンテンツ 】
● 結婚式なんてしない!
● 結婚式の種類と始まり
● 結婚式って何の為にするの?
● 結婚式のトレンドの移り変わり
● 「結婚式」をしないのは正解か
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昔は当たり前のようにしていた「結婚式」なのですが、近年では、「結婚式なんてしない」という選択をするカップルが多くなってきました。
今や入籍をした夫婦の半数近くが結婚式を「しない」選択をする時代になっています。
「結婚式」は何の為にするのか。 そして、やらないという選択をしたカップルは、なぜそのように決めたのでしょうか? これを読んでいる人の中には、「実際にこれから結婚をするので、結婚式をするかどうかで悩んでいる」という方もいると思いますが、それは、人生の分岐点における大きな決断の一つになります。
そこで、「結婚式」をすべきなのか、やめるべきなのかの判断材料となるように、「結婚式」についてお話しをしてみたいと思います。
結婚式なんてしない!
一般に「結婚式」と呼んでいるのは、「挙式」と「披露宴」を合わせたもののことですが、「挙式」は、二人が結婚の誓いを立てる儀式で、「披露宴」は結婚したことを多くの方にお披露目する場です。
昭和の時代には、結婚をすれば当然のように行っていた「結婚式」なのですが、近年では「結婚式」をしないカップルがとても多くなりました。 いわゆる「ナシ婚」とも呼ばれているものですが、どのような理由で「しない」という決定をしているのでしょうか?
「結婚式」をしないことを選んだ理由としては、やはり経済的な理由が一番大きいようです。
結婚式にはお金がかかるというイメージが強い為、経済的に苦しいという方や、「結婚式」に大金を使うよりは、ハネムーンや今後の生活費に充てたい、と考えて「結婚式」をしないカップルが増えているようです。
経済的理由以外にも、「結婚式」をする為には準備にかなりの時間と労力を取られることや、招待する人に対するおもてなしに気を遣うことなども、敬遠される理由のようです。
また、時代の流れと共に、近年の若者世代の経済状況が変化していることに加え、かつての若者と現在の若者とは「価値観」が変わっていることが大きな理由となっています。
これには単純に「画一的だから嫌だ」「価値や興味を感じない」「人前で恥ずかしい」「義務ではないから」という理由であったり、「授かり婚(できちゃた婚・おめでた婚)」や「再婚(子連れも含む)」の増加なども「結婚式」を行わないカップルの増加理由となっているようです(特に「授かり婚」は、今や結婚するカップル全体のの4分の1程度もあるとのことです)。
また、2020年の場合は「新型コロナの影響」という特殊事情で「式を挙げたいけど、諦めた」というカップルも多かったはずです。(11月時点で24万組ものカップルが)
結婚式の種類と始まり
【現在の結婚式の種類】
現在の日本では、信仰する宗教にはあまり関係なく、キリスト教式(チャペル式)、神前式、人前式、仏前式などの結婚式があります。
【日本の結婚式の始まり】
神話レベルでは、イザナギとイザナミの国生み神話で、二人が結ばれたという描写が、日本の結婚式の起源だとも言われているようです。
世界中で「結婚式」の習慣は大昔からあったのですが、宗教的な考え方の違いから、現実的には、日本では大正時代になるまでの長い間、庶民の間では「結婚式」を行う慣習はほとんどなく、自宅などに招待してお披露目会的な宴会をしていたに過ぎなかったようです。
明治時代中期になって、皇族の神前式結婚式が新聞で全国に紹介されたことをきっかけに、民間では、ようやく大正時代あたりから神前式の結婚式が全国的に広がったそうです。
1960年代~1970年代には神前式が大きく広がり、1980年代~1990年代になるとウェディングドレスと合うということからキリスト教式(チャペル式)が急拡大していきました。
結婚式って何の為にするの?
【結婚式を行う理由】
では、「結婚式」は、いったい何の為に行っているものなのでしょうか?気になる「結婚式」を行う理由としては、下記のとおり様々なものがあります。
◎ お世話になった方々に感謝を伝え、今後の関係をより円滑にする場
(若い二人の今後の人生を支えてくれる人との結びつきを強くする)
(自分のパートナーを関係者に知ってもらい、認めてもらう)
◎ 二人に関係する人たちが一度に集まる貴重な場
(親戚や仕事関係者などが、それぞれの繋がりを強化できる)
(双方の親族が親しくなれる機会)
◎ 両親に感謝の気持ちを伝える親孝行の場
(こんな機会でもないと、なかなか素直に言えないことも多い)
◎ 両親・兄弟姉妹・親戚・友人・同僚などに喜んでもらえる
(皆から祝福をもらいながら、皆にも喜んでもらえる)
◎ 地方に住む親族にも遠出で貴重な体験をする機会を提供できる
(観光も兼ねて遠出してくる方も多い・親戚へのおもてなし)
◎ 離婚をする可能性が低くなる
(結婚式をしないカップルは、離婚率がかなり高くなる傾向に)
◎ 初めての大きな共同作業である
(相手のことを、より詳しく理解するきっかけになる)
◎ これまでの自分の人生を振り返ることが出来る
(人生の節目として、これから先を前向きに生きる力となる)
◎ これから始まる新生活と責任へのケジメ
(儀式として二人に責任感と覚悟が生まれる)
◎ 二人が完全に主役になれる数少ない機会
(二人にとって人生で最高に輝ける瞬間)
【結婚式を行う意味とは】
「結婚式」を行う理由の中で、どれが大きな意味を持つのかは、人はそれぞれ異なる事情がある為、カップルによって答えは様々。
ただ、「結婚式」は決して恋愛のゴールなどではなく、家族としてのスタートだという意識が重要で、そのスタートの儀式が「結婚式」なのです。
結婚式のトレンドの移り変わり
近代の結婚式のトレンドは10年単位で移り変わると言われます。
1960年代、高度成長期、神前式が全盛。
披露宴の招待範囲が広がり、
列席人数も急増。
1970年代、有名人の結婚式をテレビで
見る機会が増え、
ウェディングドレスへの
憧れから教会式が注目される。
1980年代、現在【ハデ婚】と呼ばれる
スタイル。 新郎新婦が
ゴンドラで登場などの豪華な
演出が好まれた。
1990年代、現在【ジミ婚】と呼ばれる
スタイル。
バブルの崩壊により、
節約スタイルが好まれた。
2000年代、【ナチュラルウェディング】
と呼ばれるスタイルが登場。
アットホームなパーティ形式で
楽しめるように工夫された。
2010年代、【ナシ婚】と呼ばれる、
挙式や披露宴を行わない
結婚スタイルが増加。
消えゆく「仲人さん」
かつて昭和~平成初期の時代には、当たり前のように会社の上司またはお世話になった人(御夫婦)に【仲人】をお願いしていたものですが、バブル崩壊と同時に始まった「ジミ婚」と共に、1990年代後半には全国的に【仲人】を立てた結婚式は激減し、特に首都圏においては【仲人】を立てた結婚式は、ほぼ無くなっています。
結婚式をしない、は正解か
では、「結婚式」を行わない選択のデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
デメリットとして考えられるのは、下記。
◎ 結婚の思い出となる写真がない、または少ない
◎ 関係者への挨拶を個別に対応する必要があり、
手間と時間がかかる
◎ 結婚したのだという実感がわきにくい
◎ 結婚式の思い出も、しがらみもない為、
比較的容易に離婚しやすい
◎ やっておけば良かった、と後々に後悔する
可能性があること、など
離婚に関しては、近い将来にオンライン離婚ができるようになる可能性が高いですので、更に、安易な離婚は増加するかも知れません。
デメリットの中でも特に、「後々の後悔」に関しては、実際に式をしなかった夫婦の6割~7割程度の人は年数を経て後悔をしているとの各種調査結果があるようです。 逆に「結婚式」を挙げた夫婦はその9割方が「やっておいて良かった」と考えているようです。
また、男女によって「後悔」するポイントの違いもあります。
<男性は、妻に花嫁衣裳を着せてあげられなかったことへの後悔>
<女性は、一番幸せで美しく輝く瞬間を写真に残せなかった後悔>
などが、強く残るようです。
様々なカップルに、様々な事情がありますから、一概に「結婚式」をした方が良いなどという答えは出せません。
特に金銭面の事情は大きな問題ですので、【 カップルによっては「ナシ婚」にすることがベストな選択 】だと思います。
ただ、様々な問題と価値観がある中であっても、ギリギリで悩んでいるラインにいるカップルの場合は、「結婚式」を挙げておくことを絶対にお勧めしたいと思います。
なぜなら、何事も「やった後悔よりもやらなかった後悔の方が大きい」からです。
「授かり婚」で「結婚式」をしないと決めたカップルであっても、いまどきは「マタニティウェディング」というものを行っている式場なども多くあります。
また、「やっぱり今は無理だ」という場合であっても、入籍後、何年も経ってから結婚式を挙げたという人たちだって多くいます。
なお、「ナシ婚」を選択したカップルの場合であっても、実は、完全に何もしないという人は少なく(ナシ婚の人の5分の1程度)、結婚指輪・新婚旅行・親族食事会・結婚写真など、何かしらは行うことが多いようですので、これも検討してみて下さい。
以上、様々な判断材料となる情報を記載しておきました。
ぜひ、「結婚式」をやるかやらないかをこれから門出を迎えるお二人で良く考え、お二人にとっての最善の結論を出していただければと思います。
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結婚相談所イトサーチKIKUCHI