「釣書」で自己紹介

   【 コンテンツ 】
「釣書」って知ってる?
「釣書」の昔と今
 納得!「釣書」の語源
 釣書はどう書く?
 家族書と親族書について

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「釣書」って知ってる?

 「釣書」という言葉をご存じですか?
「釣書」は「つりがき」又は「つりしょ」と読みます。
 縁談(お見合い)の時にお互いで取り交わすプロフィール、つまり自己紹介用の書面のことで、就職や転職時に書く「履歴書」縁談専用版だと考えていただければ分かりやすいと思います。
 世話人や仲人を通じて、お相手に自分という人間の情報を伝える為の書類であり、お見合いをするかどうかを決める為の資料となります。

 「釣書」という言葉は、元々は主に関西圏で使われ、関東圏では「身上書(しんじょうしょ)」と呼ばれることが多いのですが、同じ意味として使うことが多いです。 ただ、最近では関東圏でも「釣書」という言葉が浸透し、使われることが多くなってきました。
 習慣として、関東よりも関西の方が「釣書」の交換は多いようです。

 「釣書」と「身上書」は完全に同じ意味である、と説明されることも多いのですが、細かく言えば「身上書」という言葉は、例えばお受験などで提出する書類などとしても使われる為、「身上書」の中の縁談専用のものが「釣書」である見方もできますし、逆に「身上書」に「親族書」(親族の紹介)を足したものを合わせて「釣書」と呼ぶ場合もあります。

 「釣書」は、恋愛結婚の場合では一般的にあまり使用されることはなく、お見合い結婚の場合に使用するものなのですが、最近では、かしこまった正式なお見合いも減少し、お見合いであっても「釣書」の交換をしない場合も増えていて、時代と共に「釣書」を用意する場面は少なくなってきているようです

 地域や家庭によっても「釣書」に対する考え方は異なり、近年では、個人主義・個人情報保護・差別問題・宗教、などの影響から、「釣書」交換に否定的な考えを持つ家も、少なからずあるようです。

 結婚相談所の場合は、そもそも、お互いがお見合い前に細かい登録プロフィールを確認していますので、基本的には、お見合い時に別途「釣書」は必要ありませんが、お互いのご家族に紹介する場面でどうするのかは、お二人で相談して決める必要があります。

「釣書」の昔と今

 昔のお見合いは、親族やお世話になっている方からのご紹介がほとんどで、一旦、お見合いに臨んだならば、お断りすることはとても困難でした。 このため、両家に事前に渡される「釣書」(つまりお相手のプロフィール)をしっかり確認して、「この人とお見合いをするかしないのか」を判断することは、現在以上にとても重要なことでした。

 近年までは、縁談は家と家を結ぶものとして「家柄」をとても重視する傾向にあり、「釣書」は、この判断材料として重要度の高いものでしたが、現在の日本では、両家の家と家との縁談という考え方も少なくなってきて、「釣書」は、お相手の親兄弟そして祖父祖母程度までに対する、単なる自己紹介用の書面として利用されることもが多くなりました。
 ただし逆に言えば、現在では、それぞれの「家」によっての「釣書」交換の重み(考え方)が異なる為、必ず両家でのすり合わせが必要です。

【 個人情報保護にも考慮が必要です 】

 また、昨今は「個人情報」の保護と管理が厳しく問われる時代です。下に記載してあるように「釣書」の中身は、おおざっぱなものから、とても細かいものまで様々です。 
 そして細かくなればなる程、重要な個人情報のかたまりとなりますし、また、「家族書 や 親族書(下の説明へ)も交換する場合には、さらに本人以外の重要な個人情報も含む書類になりますので、「形式と伝統を守る」というだけでは済まない問題でもありますから、必ず、この時代の流れによる「個人情報」に対する考え方の違いも十分に考慮した上で、両家の意向をすり合わせるようにして下さい。
 また、交換すると決めた場合には、強く希望する側から先に提出し、相手は項目を合わせて記載するようにすることが良いでしょう。

納得!「釣書」の語源

 「釣書」の意味を「良い結婚相手を釣り上げる為の書類だから」と誤って理解している人も多いのですが、魚を釣る方の「釣」ではなく、本来は「縁談に臨む二人の身分や両家の家柄などに、ちゃんと釣り合いがとれているのか」を仲人および両家が事前確認する為の書面であって、「釣り合い(均衡の意味)の ” 釣 ” 」なのです。

 他にも、「釣り合うかどうかの確認」ではなく、「縁談に臨む二人を、平等な立場にまで引き上げて釣り合いを取る為の書面である」という説や、「系図」(家系図)の見た目が名前を線でつないで文字を釣っているように見えることから、とする説などもあるようです。
 ちなみに、お見合いは鎌倉時代に始まったといわれていますが、当時はすべて身分の高い家同士の政略結婚だったので、昔の武家社会では縁談の際に必ずお互いが血縁関係を示した「系図」を交換していたのです。(お見合いが一般の人にまで広がったのは江戸時代)

<運命の赤い糸>で相手を釣り上げる意味かと思った! という方は、
→【運命の赤い糸の由来】も是非お読み下さい ←

釣書はどう書く?

 まず、釣書を用意する場合は、一方だけになることがないように、相談の上、必ず両家で用意するようにします。
 また、記載する情報量も基本的には両家が同じになるようにします。

 基本的には縁談のお相手に向けて対して、自分と二親等までの親族を紹介する内容の書面であり、基本的には本人が書きますが、親御様が書かれる場合も多いようです。
 実は、「釣書」には「必ずこう書かなければならない」という決まった書式はなく、記載する内容もどこまで細かく記載するかは自由です。

 正式には、用紙は白無地の「奉書紙」(和紙)に「毛筆」で「縦書き」で記入、白無地の封筒に入れ、仲人も中身を確認する為、「封は閉じないで」おきます。 また、封筒の表に「釣書」と記載し、釣書の最初の部分が上になるよう三つ折りにします。

 現実的には完全な正式にこだわる必要はなく、便箋にペン書きで記入が一般的です。
 用紙は、上質紙・和紙・市販の便箋など、サイズは、便箋サイズまたは、A4・B4・B5サイズで、白無地がベストですが、罫線入りを使用する場合は、必ず「縦書き」にします。 また筆記具は、筆・筆ペン・黒の万年筆・ボールペンを使用し(鉛筆は不可)、封筒は白い無地のものを使います。

 なお、本来は「釣書」をパソコンで作成することは避けた方が良いのですが、パソコンの筆書きフォントなどを使って作成する人も実際には増えてきているようです。
 但し、お相手の家柄によっては、認められない場合や不快な気持ちにさせてしまうこともある為、必ず事前にお相手とご両親に相談してからにして下さい。 また、この場合は、片方だけが手書きになるよりも、両家で合わせた方が良いでしょう。

 通常、一般的なお見合い用の「釣書」には写真も同封します。 写真は、お見合い用写真が1枚とスナップ写真が1・2枚程度が良いでしょう。

【 釣書の記入項目 】

前述したとおり、「釣書」の書式に決まりはないのですが、最低でも下記項目を記載します。

 ・氏名(ふりがな)、生年月日、住所、
  現在の勤務先、趣味特技

細かく記載する場合は、下記のような内容を入れます。

 ・氏名(ふりがな)、生年月日、現住所、
  本籍地、学歴、職歴、現在の勤務先、
  年収、資格、趣味特技、身長と体重、
  アピールポイント、宗教、病歴、
  譲れない条件、など

 宗教や病歴、さらには借金・親との同居・離婚歴などについても、「釣書」には記載しないまでも、必ず口頭ではお相手に伝えておくことが最低限のマナーです。

 生年月日は和暦で記載し、年齢は必要ありません。 住所や本籍は省略せずに都道府県からすべて記載します。 学歴は一般的には中学校卒業から書きますが、特に名門の場合は幼稚園や小学校を記載しても構いません。

 なお、釣書が複数枚必要な場合であっても、必ず枚数分すべて手書きで作成して下さい。コピーは使用不可だと思って下さい。

家族書と親族書について

 「家族書・親族書」は、その昔「親族一同が結婚を認めた」という証書代わりにもなっていたものだそうですが、本来は結納の場で交換します。 結納を行わない場合は、顔合わせの食事会で交換することが多いです。

 「家族書」(かぞくがき)は「本人から二親等までが書かれた書類」で、本人・両親・兄弟姉妹・祖父母までの親族について、氏名、生年月日、住所、勤務先や部署・役職名などを記載したものです。 家族書に記載する内容は、事前に相談の上、両家で統一させるようにして下さい。
 「親族書」は「本人から三親等までが書かれた書類」で、家族書に書かれる二親等に加え、叔父・叔母・甥・姪・義兄義姉までについて記載するものです。

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