【 コンテンツ 】
● まずは、呼び名について
(婚約指輪や結婚指輪の呼び名)
● 婚約指輪、その歴史も知ろう!
(発祥・ダイヤの指輪・日本では)
● 左手の薬指につけるのはナゼ?
(リングパワー・国や宗教による違い)
● 婚約指輪・結婚指輪の金額は?
(給料の3か月分なのか)
● 婚約指輪がないと離婚するの?
(指輪の費用を生活費に?)
(離婚の可能性が減る理由)
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結婚をすると決めたら、頭に浮かぶのは【婚約指輪】と【婚約指輪】ですね。
近年は購入しないという人も昔よりは増えてきていますが、結果的に買う買わないに関わらず、必ず誰もが思い浮かべるものであることは間違いないでしょう。
そこで、ここでは指輪について、少し掘り下げてみたいと思います。
その歴史や薬指につける理由を含め、婚約指輪を贈らないと離婚する可能性も上がのはナゼなのかについてもお話します。
まずは、呼び名について
【婚約指輪】
婚約のときに男性が女性に対して贈るもの
<エンゲージリング>
<エンゲージメントリング>
とも呼ばれ、結婚後は特別な日にだけ
つけることの多い指輪ですが、近年では
結婚指輪との重ね付けも増えてきました。
【結婚指輪】
結婚の証として、結婚式または入籍の日に
お互いに取り交わすリングで、
日常的に身につける指輪です。
<マリッジリング>
<ウェディングリング>
<ウェディングバンド>
<アニバーサリーリング>
などとも呼ばれています。
また【婚約指輪・結婚指輪】を総称して<ブライダルリング>という呼び方もします。
なお日本で良く使う、前述の<エンゲージリング>や<マリッジリング>は和製英語で、婚約指輪は西洋ではエンゲージメントリングと呼び、結婚指輪はアメリカではウェディングバンド・ヨーロッパではウェディングリングという呼び方が広く使われます。
婚約指輪、その歴史も知ろう!
<婚約指輪の発祥>
西洋から始まった婚約指輪の起源は、紀元前3世紀頃の古代ギリシャ時代と言われます。
この頃には婚約の証しとして女性側へ指輪を送るようになっていたのですが、古代ギリシャ時代は典型的な男尊女卑の世の中。 当時は現代と異なり、女性に「今後は他の男性と関りません」という忠誠を誓う証として指輪をさせた上、法的責任をも負わせていたようです。
古代ローマ帝国時代(BC27年~AD476年)には、お互いに鉄の輪を着ける習慣が成立していました。 その後、現在のように恋人の証として指輪を送るようになったのは2世紀頃とされ、この頃には金の指輪が多く用いられました。
中世(5世紀頃~)に入ると、婚約指輪に宝石が使われるようになってきました。
男女が結婚指輪を交換するようになったのは9世紀のローマ教皇ニコラウス1世の結婚が由来とされます。 元は印鑑として広まった指輪は、キリスト教による<神への契約の証>として11世紀頃からヨーロッパ全域に広まり、13世紀には、一般的に現代のような結婚指輪の交換が行われるようになったそうです。
このように、指輪をお互いに交換するようになった意味は、指輪は円形で切れ目がないことから「永遠の愛を誓う」ことを意味するというキリスト教の考え方によるものでした。
なお、この当時に使用されていた宝石は、サファイヤやルビーなどが主でした。
<ダイヤの指輪が登場>
ダイヤモンドは、古代ローマの時代では神秘的な魔除けやお守りとして扱われ、中世になっても、まだ加工技術が無かったことから、硬い石として主に工業製品に使用されることが多く、宝石としてはルビーやエメラルドよりも価値の低いものとして扱われていたようです。
指輪の宝石としてダイヤモンドを使うようになったのはカッティング技術が確立された15世紀後半からです。 当時のダイヤモンドはインドでしか発掘できず、「インド石」とも呼ばれていました。
しかし、18世紀にインドでの供給量が減少し始めると、代わりにブラジルで発掘されるようになり、同時にこの頃、輝きを最大限に引き出す「ラウンドブリリアントカット」の原型が開発され、ダイヤモンドを留めた指輪が数多く現れました。
「とても硬く、長く輝き続ける」ダイヤモンドには「永遠の固い絆」の意味が生まれ、指輪の宝石としてに多く使われるようになりました。
19世紀半ばにブラジルでの供給が急減すると、今度は南アフリカで大きな鉱脈が見つかり、ダイヤの供給量は一気に増加し、こうして19世紀から20世紀にかけ、ダイヤの指輪は民間に広く普及していきました。 今ではダイヤモンドは数多くの国で発掘されています。
<日本での歴史は短い>
ところで、日本では弥生時代の出土品に指輪もあるにはありましたが、基本的には、江戸時代が終わるまでの長い間ずっと、日本には装飾品として指輪を装着するという習慣は基本的にはありませんでした。
日本に結婚指輪が伝わったのはかなり遅く、明治時代に入ってからなのです。 キリスト教と共に伝わった指輪の文化が明治時代の文明開化で西洋の文化が広がったことがきっかけです。
そして大正時代には、婚約指輪と結婚指輪の慣習が一般に定着しました。
ダイヤモンドの指輪は、明治時代にもごく一部の特別な人は身に着けていましたが、日本で一般に普及しだすのは、輸入制限が解除された1961年(昭和36年)以降です。
ただ、1960年代はまだパールの指輪が主流、1970年代にテレビコマーシャルがきっかけとなり、ようやく日本でダイヤの指輪が広まりました。
左手の薬指につけるのはナゼ?
リングパワー・国や宗教による違い
一般的に結婚指輪は左手の薬指につけますが、それは何故だと思いますか?
常識なので理由なんて考えたことはない、という方も多いかと思われますが、ちゃんと理由があるのです。
古代ローマの時代には、「左手の薬指」は「愛情の象徴とされる心臓」と一本の太い血管(愛のパワーが流れる、愛の静脈)で直接つながっていて、左手の薬指に指輪をつけることで、お互いの心をつなぎ、愛を深める、という意味があると信じられていました。
また古代から伝わるリングパワーという考え方に「精神力と関係し、信頼のパワーを持つ左手」の「愛情のパワーを持つ薬指」という意味もあるそうです。
このようなことから左手の薬指に指輪をつけることが普通になっていきました。
そしてこれが現代まで続いているのは、このような迷信的な意味合いだけではなく、「単独では伸ばしにくく、右手よりも使われない左手」につけることが、指輪を大切に扱うことになるという実用的理由もあるようです。
ちなみに、日本で「薬指」というのは「いつでも傷口に触れて薬を塗れるくらいにきれいな指」という意味で名付けられたそうです。
とはいえ、結婚指輪を「左手の薬指」につけなくてはならないという決まりなどはないので、本人のこだわりがあればどの指につけても構いません。
実際、ドイツ・フランス・ポーランド・チェコ・オーストリア・ノルウェーなど右手の薬指につけるしきたりもある国も多くありますし、イギリスも16世紀頃までは右手の薬指だったようです。 また、台湾では「女性は右手の薬指・男性は左手の薬指」、インドや東南アジアでは地域によっては足の指につけることもあるそうで、国によっても様々です。
また、宗教による違いもあり、例えばキリスト教でも、カトリックなら左手薬指、プロテスタントなら右手薬指、など違いがみられます。
これとは別に、手の小指と小指は運命の人と赤い糸で結ばれているという話も多くの人が聞いたことがあると思いますが、しかしこれは、西洋から伝わる指輪の話とは全く関係がなく、大昔の中国の物語をルーツとして日本独自に変化したものなのです。
婚約指輪・結婚指輪の金額は?
給料の3か月分なのか
現在、婚約指輪・結婚指輪にかける金額はどのくらいが相場なのかというと、婚約指輪は20万円~40万円程度、結婚指輪は夫婦合わせて20万円~30万円程度だと言われています。
もちろん、収入や年齢および考え方や地域によっても金額は大きく変わりますので、あくまで目安です。
婚約指輪は「給料の3ヵ月分」の金額だという言葉も、いまだに聞きますが、現実的には、現在では給料の1ヵ月分強程度といったところが相場のようです。
では、この「給料の3か月分」というのは、どこから来た言葉で根拠は何なのか、気になりませんか? 実は、何と宝石会社の宣伝広告だったのです。
1970年代に、世界的な大手宝石会社がテレビでダイヤモンド販促キャンペーンとして流したコマーシャルのキャッチコピーが「給料の3ヵ月分」だったのです。
この宣伝にうまく乗せられ、当時の日本でそれまで主流だったパールの指輪ではなく、給与3ヵ月分のダイヤモンドの指輪を頑張って購入するという動きが急速に広まりました。
そして逆に近年では、手頃な金額の婚約指輪にしたり、婚約指輪の代わりにダイヤモンドの付いた結婚指輪の購入を選ぶ人や、婚約指輪と結婚指輪が一つになった「セットリング」を購入するカップルも増えてきました。
また、そもそも婚約指輪を贈らない選択をするカップルも増加してきました。
婚約指輪がないと離婚するの?
指輪の費用を生活費に?
最近は、婚約指輪は購入せずに、その費用を家具などの生活用品の購入に充てようというカップルも目立つようになってきたのですが、その選択が正しいことかどうかは少しだけ考えてみて欲しいと思います。
それは、確かに算数的には正しく効率的な選択には違いないのですが、実はこの「婚約指輪を贈らない」選択が、後の離婚にもつながるという話があるのです。
しかもこれは結婚当時に婚約指輪を購入しないことを女性が同意していたとしても、やはり離婚に影響するというのです。
それは、女性にとって婚約指輪をもらったかどうかが、「結婚生活の満足度」や「夫婦間の怒りや迷いの解消」に大きく関わるから。
もちろん、「指輪はいらない」という同意が女性の「ウソ」「やせ我慢」「相手に気を使って」「すぐに気が変わった」などの場合もあり、これらの場合は言うまでもありません。
ここで重要なのは、たとえ女性が本音で「いらない」と結婚当初に思っていた場合でも影響があるということです。
これは、「恋愛結婚」であっても「お見合い結婚」であっても、同じことが言えます。
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なぜ、本音でいらないと言ったのに「離婚」に影響するのかというと、女性は男性に比べて感情で生きる脳を持っているからです。
この意味では、以下の理由は決して婚約指輪の購入に限ったものではなく、プロポーズ・結婚式・新婚旅行というイベントに共通して当てはまるポイントだとことだということも、合わせて押さえておいて欲しいところです。
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<婚約指輪があると離婚の可能性が減る理由は>
・ 指輪をもらった時の思い出が、
幸せなイベントの記憶 として
いつまでも残るから
・ 指輪を見ることで、
お互いが思いやりで満ちていた
結婚当初の感情を思い出す から
・「どうしても指輪を贈りたいという」気持ちの
強さで 無意識に自分への愛情を測る から
・ 指輪を贈られていない場合、
その記憶が嫌な思い出に塗り替えられる
ことがあるから
これが、夫婦喧嘩などで離婚を考えた時に、婚約指輪の存在がその怒りや迷いを消し、離婚しにくくなる理由です。
だからこそ、経済的な余裕がなくても、たとえ値段が安いものであっても良いので、婚約指輪は贈っておくべき(もらっておくべき)ものなのです。
購入金額を下げた分を家財の購入に充てることは、お互いが同意であれば何の問題もないでしょう。 むしろ、指輪の購入で経済的に無理をしすぎれば家庭の破綻にもつながります。
アメリカでのある調査では「高価な指輪を贈った夫婦の方が結果的に離婚している」という面白い結果も出ているようですので、やはり値段ではなく、とにかく愛情を込めて「幸せなイベントとして指輪を贈る」ということが重要なのです。
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