女性の結婚相手の希望条件(変遷と現在)

   【 コンテンツ 】
● 女性の理想の結婚相手の時代変遷
   ●1989年頃~【3高】
   ●
2012年頃~【4低】/3平
   ●2016年頃~【3生】/3A、等
● 今の女性が結婚相手に求めていること
  (見た目・内面・実益・職業など)
● 結婚「する・しない」を決めた重要ポイント
● 本当にこの男性でいいの?
  (決心の仕方のお話)
● 「全部普通程度でもいいの」実は難しい
● 年収に関してはこのように考えて(女性へ)

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 今回は、女性が結婚相手としてどのような男性を希望しているかということと、その昭和からの変遷についてお伝えします。

 また、婚活女性に向けてのお話も入れておりますので、ぜひ女性の方もご確認下さい

 あなたが男性であれば、お相手となる異性が一般的にどのような希望を持って活動しているのかを知っておくことで、自分自身の婚活に生かしていくことができます。

 また、あなたが女性であれば、同性の希望内容を客観的に見ることで、自分としての新たな考え方を発見し、これからの婚活戦略として活かすことができますし、男女共にぜひ確認しておいていただきたい内容です。

男性側の希望条件はこちらから・・・
(婚活女性33才の壁についての記載も)
< 男性が求める結婚相手と決断について >

女性の理想の結婚相手の時代変遷

 日本では、昭和の30年代頃までは、お見合結婚がほとんど(恋愛結婚件数がお見合結婚件数を抜いたのは昭和40年頃)で、しかもそのお見合いは、現在の結婚相談所でのお見合いのように自分が選んだ人と会ってみようというお見合いとは異なり、親・親戚・お世話になっている方などから半ば暗黙の強制も含めた形で「この人いいんじゃない?お見合いしてみる?」といった感じで「お見合いさせられていた感の強い」ものでした。

 また、昭和の時代の後半では恋愛結婚の相手も、セクハラ等を強く意識する現在とは異なり、職場結婚の割合もそこそこ多かったものです。
 もちろん、結婚に至る可能性も高かったその半面で、会社として職場恋愛が自由であった訳ではなく、会社に見つかった場合や、職場恋愛で別れた場合など、どちらか一方が転勤か退職になることがあるという大きなリスクを負いながら、だからこそ当時の社内恋愛の場合は真剣でした。

 そして、時代が進み職場恋愛も減少した中で、どんどん景気が上昇し、時代も新たに「平成」となって誰もがイケイケな気分になっていた1990年前後のバブル期。 パーティーなど外部で積極的に結婚相手探しをするようになった女性が相手の男性に求める条件として生まれたのが「3高」という言葉でした。
 このバブル時代は、1989年に「24時間戦えますか?」が流行語に選ばれるなど、職場が激しい戦場となっていた時代でもありました。

 さらに、平成から令和にかけ、時代の流れと共に女性の結婚相手に求める条件は変化してきましたが、これは主に、不況の波などによる若者を取り巻く環境の変化が、女性に結婚の理想を変えさせたものと言えるでしょう。 以下、年代による変遷を記載します。

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1989年頃~【3高】

  「3高」とは、高学歴・高収入・高身長
  イケイケなバブル期に女性が結婚相手に求めた「3高」男性は、明確なラインはないものの、大体のイメージで言えば、「高学歴は大卒以上で、高収入は年収1千万円以上、高身長は180㎝以上」といったところが当時の理想とする結婚相手の男性のイメージでした。

  時代が変わり令和となった現代では、「たとえ高学歴でも生活・雇用・収入が保証される時代ではなく」「高収入から一気に転落もある上にそもそも1千万円以上稼ぐ人はごくわずかな時代」「高身長は絶対条件にする必要はないと考える時代」と考え方が変化しています。

  ただ、実はこの「3高」を求める考えは、結婚相談所においては現在でも一部の女性(そこそこ多い)に根強く残っていることを男性は知っておく必要があります。
  それは、一つには「3高」が求められた時代意識を記憶に残す世代も活動していることや、また、親がこの世代の考え方で娘の結婚相手に「3高」の条件を要求している場合など、もう一つには、結婚相談所がまず最初に条件からデータ検索する仕組みをとっていることと、婚活に費用をかけていることから、「どうせなら少しでもスペックの高い男性を」と願う気持ちが強くなることも影響しています。

  お金を払って大勢の男性から選ぶなら高スペックでと考えるのは十分理解できるのですが、現実(現代)を考えた場合に、特に年収面では現代は当時と比べて若い男性の平均年収が大幅にダウンしていて(500万円台→300万円台)、しかも高収入男性の中にはそもそも結婚をしたくない男性も増加していますので、結婚願望の高い、すなわち結婚相談所に登録している一人の3高男性には数十名の高スペックな女性がライバルとして集まることとなってしまう為、「3高」という夢にこだわる女性はいつまでも決まらない可能性が高まるという大きなリスクを抱えることになるという事実も女性側には知っておいていただきたいと思います。

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2012年頃~【4低】/3平

  「4低」とは、低姿勢・低依存・低リスク・低燃費
  バブル崩壊後に育った世代が婚活市場に参入してきたこの頃の婚活女性は結婚に安心感を求める意識が強くなり、「4低」という言葉も生まれました。
  「4低」の内容は、女性を見下さず威張らず(低姿勢)、家事や育児を妻任せにしないで(低依存)、浮気もギャンブルもせずに安定した職業でリストラの可能性も低い(低リスク)、趣味などでも無駄にお金を浪費しない(低燃費)、といった、すなわち、堅実な人が求められるようになり、この時代、お相手の職業には「公務員」が人気職種となりました。

  また同時期に「3平」ということも言われ、これは「収入が平均的」「見た目も平均的」「性格が平穏」で、その3つを兼ね備えた男性が理想であるとも言われました。
  ただし当時も、そして令和の現代でも、「女性がこの程度あればと考える平均的収入」と「実際のデータ上の男性平均収入」とのギャップが大きい(その差なんと200万円位)ことに気付いていない女性が多く存在することも現実なのです。

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2016年頃~【3生】/3A、等

  「3生」とは、生存力・生活力・生産力
  この頃からは結婚に求める様々な価値観が混在する時代となって、これまでの考え方に加え、この「3生」という考え方も生まれているという見方になります。
  上記の「4低」よりもさらにシビアに、これからの長い人生の中で不況その他の困難を乗り越えて生きて行くことを考え、男性にサバイバル 力 を求めるようになっています。
  ・生存力(トラブルがあっても対処できる力)
  ・生活力(家事をこなせ、精神的経済的に自立している)
  ・生産力(困難な状況でも新しいものを生み出す力がある)

 また他にもこの頃、「3強(生活・不景気・身体の3つに強い)」「3温(優しく・愛があり・安心感がある)」「3優(私に優しく・家族に優しく・家計に優しい)」などという理想の男性に対する様々な言葉が出てきました。
  そして、2019年頃からはあまり聞きなれないものの、「3A」という「安定、相性、安心」の堅実さを物差しにする時代になってきたとのこと(マイナビウーマンによる)でした。 これも「安定・安心」の部分は上記の「3生」と実質的な内容で同じような結婚観となります。

  これらの女性が結婚相手の男性に求める条件の変遷をみると、昭和から「3高」の時代までは、男性に頼っていた意識の強いところから、だんだんと女性が自立し、夫婦二人で力を合わせて人生の荒波を乗り切ろうとする意識に変化して、求める結婚相手の条件にも「強いリスク回避の意思」が感じられる時代の流れが見えてきます。

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2020年~( 新型コロナの影響により追加)

  新型コロナの影響で、リクルートブライダル総研調べによると、「安定」が重要視されるようになって、上記2016年頃からの様々な条件に加え、下記が強く意識されるようになったそうです。
 ・ 安定した職業で安定した収入があり、
 ・ 一緒に長時間過ごして苦にならず、
 ・ 健康な人

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今の女性が結婚相手に求めていること

 それでは上記の時代変遷を踏まえた上で、今の女性たちが(一般的に)望む結婚相手の男性の条件をもっと細かく挙げていくとどのようなポイントがあるのでしょうか?

 「そりゃそうだろうよ」「そんなこと分かってるよ」「単なるわがままだ」「ふざけるな」など男性側からは色々なご意見ご感想があるとは思いますが、とにかく色々と挙げてみたいと思います。
 もちろん女性側にしても、以下の条件すべてを満たす人にこだわれば一生結婚が無くなる可能性が極めて高いので、男性側もなるべく近づこうと考えていただければ十分です。

 様々な媒体でのアンケートや統計、多くのWEBサイトで言われているランキングなどを色々と調査してみると、それぞれで内容や順位が一致しているわけではありませんので、ここではあくまで順位も関係なく列挙していきたいと思います。

 <見た目のこと>
清潔感があること(常に小綺麗であること、髪、髭、爪、服、全体的な雰囲気など)
  ・・・ 見た目ではないが、口臭やキツイ体臭がないことなども当然含む
  【 婚活においてこの清潔感を無視できる女性はまずいません!】
・自分にとってタイプの顔である(必ずしもイケメンとは限らない)
・好みの体格(10㎝程度上回る身長を好む場合が多い・太り気味や痩せ気味・筋肉質など)
ファッションセンス(並んで歩くことを考えると自分自身のファッションでもある)
・女性にもてすぎる男性は結婚相手としては避けたいが、全くもてない男性も避けたい

 <内面的なもの>
性格が合う(価値観や金銭感覚が合うこと・離婚原因のトップは性格の不一致)
優しいこと(店員など他人に対する態度も含む。但し他の女性に対する優しさは注意)
真面目で誠実(絶対に浮気などしない人)
・自分のことを一途に大切にしてくれ、たくさんの愛情を注いでくれる男性
頼り甲斐がある(頭脳・身長・筋力・精神年齢・金銭も含め全般的に)
尊敬できる(やはりどこかに尊敬できる一面がないと長くは続かない)
・照れずに愛情や感謝などを言葉にしてくれる(日本人は苦手だがこれが大切)
・自分の話をしっかり聞いてくれる人(常に共感を求めたい)
・明るく、一緒に過ごしていて楽しい(趣味の一致なども含む相性の良さ)
・精神が常に安定していて絶対に暴力的にならない人(急にキレたりしない)

 <実益的なもの>
高収入である(口に出しにくいが、みじめな思いは一生したくないので)
・学歴・勤務先・役職などが高い(夫のステータスで妻が周囲から評価されることも多い)
家事全般が出来る(特に料理、他に掃除・洗濯・子守り等、家事を分担したい)
手先が器用(DIYや電気関係など、特に自分が苦手なことを得意とする人が良い)
心身ともに健康で体力もあり頭脳明晰(将来の安心感や子へ遺伝などを考える)
車の運転が上手(待つときも同乗する時も安心していたい、荒い運転は逆効果)
決断力があり自分を引っ張ってくれる人(優柔不断ではイラつく)
ギャンブルをしない(女性は一般にリスクが嫌いだが、中にはギャンブル好き女性も)
・結婚前に借金などの負の遺産や抱えているトラブルがないこと
・自分(女性)の家族を大切にしてくれる人
・自分(女性)の親が「この人で良かった」と喜んでくれる男性
男性側の親兄弟や親戚に問題がないこと(結婚は二人だけの問題ではないから)
・二人の子供が欲しいか欲しくないかの希望(方針)が合うこと

参考:「子供は欲しいですか?」の記事は、こちら

 <男性の職業>
公務員(安定感抜群、1990年代のバブル崩壊後からはずっと不動の人気職種に君臨)
・サラリーマン(役職は上がいい、自営業よりリスクが低く有名企業ならステータスも)
・経営者(成功している独身男性を捕まえるのはほぼ困難。ベンチャーだと借金リスクも)
・自営業やフリーランスは将来のリスク(年金額も含め)を考え一般的には不人気気味

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 <女性の方が現実的>

 女性が「結婚相手に求めること」と、まだ結婚をそれほど意識していない若い女性が「彼氏にしたい男性」とは明らかに異なることを男性も知るべきです。

 女性は男性よりも現実的です。 あくまで、あまり結婚を意識していない時期の彼氏としては「若くてカッコよく優しい、いつでもキュンキュンさせてくれるイケメンの王子様」を求めますが、結婚相手には前述のように「長い人生を幸せに過ごすための様々な条件を考慮する」のも当然のことかと思います。

 ですから結婚相談所においては、男性の場合は特に、お見合い成立の可能性を少しでも上げる為には、その第一印象(第一関門)となる【プロフィールデータ】の内容に細心の注意を払う必要があります

 女性はあなたの写真の笑顔よりもデータ内容をしっかりとチェックしているものですよ。

 「俺は中身で勝負」はもちろん結構なのですが、ただ、勝負の土俵(お見合い成立)にすら上がれなくては話になりませんから。

 自己PR文章などから性格も推測してこの段階で拒否もありますので、女性以上に男性は、忙しさやプライドからの適当なPR記載などもってのほかなのです。

 嘘はもちろん書けませんが、特に婚活男性は、全身全霊でデータ内容を自分として最高のものに仕上げるように意識して下さい。

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好きな男性から婚約指輪を貰うのも女の子の夢・・・
指輪なんか分からないという男性も必見。2分で基礎を理解。
婚約指輪の【カラット/4C/サイズ】の記事は、こちら

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結婚「する・しない」を決めた重要ポイント

 さて、女性が結婚相手に求める条件は分かりました。 それでは最終的に決め手となったポイントはどんなことなのでしょうか? 以下に記載しておきますので、ぜひ参考にして下さい。

<結婚をすると決めたポイント>
・誠実な人である、・価値観や金銭感覚が合う、・十分な収入がある、・顔が好き、・身長が高い、・両親との相性が良い、・明るい性格、・リードしてくれる、・趣味が合う、・現在の年齢から出産を考えて、など

<結婚しないと決めたポイント>
・家族や親戚の強い反対、・仕事の都合で生活のリズムが合わない、・価値観や食事の好みの違い、・金使いが荒い、・浮気性だ、・今の仕事を優先したかった、・子供を持つ持たないの希望が違う、など

結婚したくない人たちも・・・
→ 今どきの「結婚したくない」の声 の記事は、こちら

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本当にこの男性でいいの?

 ここで少し、女性の方へ「決心の仕方」のお話もしておきます。

 婚活をしていると、たとえ何人かの男性と巡り合って、上記の「結婚を決めたポイント」も該当する「良い人」が現れても、当然、最終的に「本当にこの男性に決めていいの?」との思いが頭を巡り、どうしても決められない、と言う女性は多いかと思います。

 結婚相談所の場合でも、マッチングアプリの場合でも、データ上にはとても多くの異性がいる為、「もっと良い人が絶対にいるはず」という気持ちにならざるを得ないのは人の常です。

 そうです、もっと良い人は確かにいることはいます。
 でも、今、出会えた良い人よりも、さらに「もっと良い人に出会える可能性」は、残念ながら、時間の流れと共にそして年齢と共にどんどん減少していくのです。

 もちろん、それは男性でも同じことは言えますが、ただ、この「時間」の影響に関しては女性は特に顕著に表れます

 ここで最も重要なことは、「結婚相手としてもいい条件のライン」を前もってしっかりと決めておくことです。

 そして、「そのラインを最初に越えて出会えた人で迷いなく決めること」、これが結婚できている人の条件です。

 「条件を超える良い人と出会えたこと」 それ自体が「運命の出会い」 なのです。

 どんなにお互いが「世界でただ一人の最高の人」と想い合っているカップルであっても、それは「長く一緒に過ごした時間が最高の相手を創り上げた」のであって、決して出会った当初からそうだった訳ではないのですから。

 ただ、お相手のあることですので、自分だけが決めても上手くいかないことは多々ありますが、その場合は、「次回、ラインを越えて出会えた人」というのを何度か繰り返すだけのことです。

 逆に、ある一定期間、「条件のラインを越える人が一人も現れない」という場合は、条件が現実と合わずに厳しすぎるということの証拠ですので、必ず「条件の見直し」をして下さい。

 ぜひ、この運命で出会ったお相手と、今後の長い人生を共にすることで「世界で最高のお相手」とお互いが思えるようなご夫婦になっていただきたいと願います。

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「全部普通程度でもいいの」実は難しい

 これまで、女性側の気持ちに基づいた、理想の男性のお話をしてきましたが、ここでは、「私は贅沢は言わない」「全部普通程度でもいいの」とお考えの女性の方に少しショッキングな実態をお伝えしておきます。 それは、認識のズレのお話と確率のお話です。
 女性にとってはイヤなお話ですが、現実を理解しなければ婚活の成功はありません。

 結婚相談所は、女性に夢を見させる恋人探しアプリやホストクラブなどではなく、本当の幸せな家庭を築く為に生涯の伴侶をなるべく時間を掛けずに見つけていただくのが仕事です。
 ですから、以下は特に女性の方に理解していただきたい内容ではありますが、男性の方だって逆転して考えれば、条件の内容が変わるだけで似たような厳しい条件の基にいることを忘れてはいけません。

 それでは、一般的に女性が言う「普通」とはどういうものなのでしょうか?
 女性にとっての「普通」は「自分の常識の中での普通」という言い方が出来ます。
 一般的には、社会の統計や実態としての「普通」とは少しズレがあるものなのです。
 ( これに対し、一般に男性の言う「普通」は統計的普通であることが多い )

 数値で分かり易い「年収」をとってみても、「500万円程度あれば普通でしょ」という感覚の女性も多数いる中、35歳未満の適齢期の男性で現在も独身である人たちの多数値は、かつてのバブル期からは2百万円以上も下がり、現実的には現在3百万円台となっています。

 ですから、初めから男性の年収が分かってしまう【結婚相談所】という世界においては <35才未満の年収500万円以上、かつその他条件が悪くはない男性> には女性会員からの申し込みが集中し殺到することになるのです。
(その男性にどれだけ多くの女性がお見合いを申し込んでいるかは女性側では分かりません)

 それでも【結婚相談所】に登録している男性会員は<年収ベース>では、一般の独身男性の平均データや、年収証明のないタイプのマッチングアプリなど( たとえ公表平均年収値が高くても高年収だという登録者ほど金額上乗せや完全な嘘の登録が多いそうです )にいる男性と比較して、平均的にはだいぶ高い年収層の方が多く、しかもすぐに結婚したいという意思のある男性だけが揃っているのです。
 だからこそ、結婚が目的なのであれば【結婚相談所】が最適であると言われるのです。

 ( また、独身証明が必要ないタイプのマッチングアプリ上には既婚者や遊び目的の方もいます )

 正規の結婚相談所においては、年収に関して男性は、①女性と異なり、そもそも無職やアルバイトでは登録が出来ず、②良いお相手を見つける為にはそこそこの費用を支払うことに抵抗がない安定収入のある方で、③証明された年収や職業を先に公表して婚活の勝負に挑む気持ちのある方、だけが男性会員として登録されているから、おのずと年収平均値は一般平均よりもだいぶ高くなるのです。

 しかしそれでも仮に、希望年収をほんの少しだけ上位を求めて「600万円以上の35才未満」などと考えようものならば、その独身男性の割合は約5%程度だと言われます。

 年収だけのフィルタリング(他の条件は一切気にしない)でも、何と20人に1人しかいなくなってしまうのです。
 さらには、その20人に1人という貴重な男性に対して多くの女性(ライバルたち)が手を挙げて来るので、最終的に自分一人だけがその人から選ばれなくてはゴールできないのです。 何とも厳しい競争です。

 「平均的な顔」、これも実際の平均的な顔よりも少しだけ上位のお顔を「普通」として思い浮かべている女性が多いはず。 希望年収を下げたとしても、その年収でのフィルタリングに自分の求める「普通の顔」のフィルタリングをかぶせると更にその人数(割合)は減り、そこで残った人の中から「性格・価値観・金銭感覚」の合わない人を除くと・・・、そしてその中で「料理の出来る人」・・・、「浮気と無縁な真面目な人」・・・、と絞っていけば最終的に該当者が誰一人いなくなってしまいます

(「そんなことない! 世の中には良い条件の揃った人がいっぱいいる!」と思われた女性の方、< 既に結婚している又はお相手がいる男性 >と< そもそも今は結婚する気がない男性 >を除いた状況の中での自分の条件に合う方という絞り込みを想像してみていただければ少しは感覚がご理解いただけるかと思います。)

 数値化する為にめちゃくちゃアバウトに計算してみましょう。
 仮に「普通」を全体の真ん中である50%の位置ということにして、前述の「結婚相手に求めていること」から条件を6つだけに絞り、女性側の認識のズレは一切ないものだというだいぶ緩めの仮定をしたとしても、<年収・顔・体格・性格・料理・真面目度>のすべてが普通(50%)の男性は、
 ◆ 年収50%×顔50%×体格50%×性格50%×料理50%×真面目度50%=【 1.56%

 なんと計算上は1.56%、つまり2百人中3人しかいないということになり、しかも、その人からたった一人あなた(女性)が確実に選ばれなくてはならないと言うことなんです。
( さらに、もし既にお話した5%しかいない年収600万円台に置き換えるならば、一気にこの10分の1、つまり2千人に3人という割合になってしまいます )

 条件が多ければ多いほど、そして厳しければ厳しいほど、対象となる男性の割合(人数)は急激に減少し、それと同時にライバルの割合(人数)が急増して競争率が爆増する為、少し条件を上げるだけで活動の厳しさが相当増すのです。

 逆の言い方をすれば、自分にとってこだわりの少ない項目から順に、少しずつ条件を緩めていくごとに、婚活はだいぶ楽なものになると考えられるのです。

【 お相手の< 年収 >に一番こだわりたい女性の場合は、特に< 年齢の条件 >を緩めて、だいぶ年上の男性までOKとすることで、希望年収の男性に出会う可能性は高まります(一般的に30代ではそれほど高い年収はとれないことがい多い)
 また、自分に非のない理由で離婚した方も多いですから、<再婚男性もOK>とすることによっても、年収的にも人間的にも魅力的な男性候補が見つかる可能性が上がります。

 つまり、理想の条件からいくつかは妥協しなければ現実には結婚というゴールまでたどり着けないということが現実の婚活なのです。
(この意味では男性側も同じことが言えますので、女性だけが悲観する必要は全くありません)

 ただ、婚約カップルの多くが、出会い当初は妥協した条件で選んだ相手だとしても、お付き合いを進めていくうちに「この人でなければイヤだ」という程にお相手を気に入っていたりもするものなのです。 条件の厳しさだけで悲観する必要は一切ありません。

年収に関してはこのように考えて(女性へ)

 「そんなに妥協ばかりの結婚なの?」「そんなに未来の生活に夢がないの?」などと嘆く必要はありません。 結婚はあくまで「スタート」でありゴールではありません。
 もちろんこれからの長い人生を幸せに過ごす為には、ある程度のお金は絶対的に必要。 多いに越したことがないのはあたりまえ。 お気持ちは十分に分かります。
 しかし、以下のように考えてみてはいかがでしょうか?

 年収に関しては、
  ① 最初は共に収入を得てダブルインカムで支える(世帯年収で考える)
  ② 妻は夫を操縦して将来の出世や成功を掴ませる操縦士となる、

 という考え方ではいかがでしょうか?

 実際、昔と異なり現代は、既に現時点で高年収の婚活男性であっても、妻にも収入を求める方が多く、専業主婦希望の婚活女性は、高収入婚活男性からは言葉は悪いですが「地雷」という言われ方もしているほど、専業主婦希望の女性には厳しい時代になっています。

 むしろ高収入男性ほど、お金目当てだろうかと少しでも感じる女性を避け、自分だけに依存されることを極端に嫌うものなのです。

 なお、参考までに、現在の令和の世の中で、専業主婦で不自由なくやっていく為には、夫にどのくらいの年収が必要だと思いますか?

 仮に、東京都内に住むという場合では、一般的に「年収1千万円でも足りない」と言われています。

( もちろん年収5千万円クラスの超ハイクラス男性ともなれば、当然ダブルインカムなどとは言わないでしょうが、そもそもこのクラスの方は普通の結婚相談所の連盟会員としては存在しませんし、またこれとは違ったもっと厳しいお嫁さん候補の条件があることでしょう )

 高収入男性の擁護の為に少し補足しておきますと、男性の気持ちとしては決して奥様となる人にお金を渡したくないということではなく、自分を選んだ理由が「あなたをとても気に入って愛しているから(または愛せそうだから)」ではなく「あなたには大して興味はないけど最低ラインは合格で、特にお金に困らなそうだから」という理由で選ばれることが絶対に嫌だからなのです。

 むしろ自分のことを愛してくれて、そして自分も愛している女性であれば、その女性の為には自分が可能な限りいくらでもお金も愛情も注ぎたいと思うのが一般的な男性なのです。

( あくまで結婚当初の話で、人によっては数年後に愛情が冷めて変わってしまう可能性までは分かりませんが・・・ )

 結婚は就職(転職)と似ている部分も多いと言われますが、良い企業に入社すれば安泰なのではなく、その会社の本部長または取締役(妻の例え)として転職(結婚)したあなた自身がその企業の推進力の一つになれなければ、会社にとってはただの高給取りのお荷物でしかありません。 その会社を伸ばすも殺すも未来の姿を決めるのはあなた(妻)次第。 ぜひ良い操縦士になれるよう頑張ってください。

 太古の昔より、男なんて生き物は虚勢を張って様々な最前線で戦うものの、その力の源は奥様であったり、奥様の目に見えない後方支援のおかげで成り立っていたりするものです。

 男性は外側は強く頑丈で大人ぶっていて、その実、内面はとてももろく弱い存在、かつ一般に女性よりも幼稚であることが大多数です。
 だからこそ操縦士となってくれるあなた(女性)を婚活で必死で探しているのです。

 法律上でも、「結婚後に増えた財産は二人のもの(半々)」としているのは、妻が操縦士であることを法律も認めているからだと言うことが出来ます。

 このように考えれば、男性の現在の年収などそれほど気にすることではないと考えられるのではないのでしょうか? ( ただし男性が現在40代以上の場合は話が別です )

 もちろん結婚後に操縦次第で伸ばせるかどうかの「素質・資質」の面は、あなた(女性)自身が結婚前にしっかりと見極める必要があります。

 また、あなたがもし男性ならば、逆に「妻となる女性に上手く操縦してもらって人生を勝ち上がってやる」という意識を持っていれば、この先の長い結婚生活も人生もきっと上手くいくことでしょう。

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